薬剤師の夜勤・当直ってホントに稼げるの!?
薬剤師の仕事には夜勤や当直がある職場もあります。
今後、夜勤や当直で働きたい方や興味がある方に、”夜勤で働く薬剤師の給料とメリットデメリット”について説明します。
病院勤務の薬剤師の夜勤・当直
病院勤務の薬剤師の夜勤は、入院施設のある総合病院が中心です。また、救急医療を受け入れる急性期病院では、夕方17時頃から出勤する”夜勤”。朝から出勤して翌朝~昼まで働く”当直”といった働き方の違いがあります。
当直は、業務が発生した時に対応し、それ以外の時間は仮眠を取ることもできる病院がほとんどです。しかし忙しさは時期によってさまざまなので、休憩や仮眠をほとんど取る暇もない程忙しい時期もあります。
夜勤は日勤とは異なり、1人で勤務する病院がほとんどです。1人での勤務は頼れる仲間もいなければ、失敗も許されない、責任感とプレッシャーがかかる仕事内容となってきます。
ドラッグストアの薬剤師の夜勤
最近は24時間営業のドラッグストアが増えてきて夜勤のドラッグストア薬剤師の需要が高まってきています。
ドラッグストア薬剤師の夜勤は、時間の違い以外日勤との業務内容の違いはほとんどありません。薬剤師としての業務以外に、レジ打ち・品出し・接客といった業務もありますが、こちらの業務も日勤にも言えることです。あとは、日勤よりもお客さんが少なくなるのが夜勤の特徴でしょうか。
夜勤薬剤師の給料は本当に高い?
夜勤の最大のメリットと言えば給料の高さといっても過言ではないでしょう。
ではどのくらいの給料アップにつながるのか比較してみましょう。
日勤 | 夜勤 | |
給与 | 2000×7時間=14,700円 | 2000×7時間=14,000円 |
深夜手当 | – | 2000×0.25×7時間=3500円 |
合計 | 14,700円 | 17,500円 |
1日当たり3,500円の給料アップに。さらに1ヵ月、22日働いた場合の月給は
3500円×22日=77,000円の収入アップで、月400,400円の収入に。
薬剤師の夜勤のメリット
1.給料が高い
先ほど比較した結果、一目瞭然だと思いますがかなりの収入アップの見込みがあります。
22時~翌5時の勤務時間は通常より25%増しの給料を支払う事が定められているためかなりの収入アップにつながっているんです。もともと薬剤師は時給も高いので、他の職業より効率よく稼げます。
とりあえず稼ぎたい!という方は夜勤薬剤師の求人を探してみてはいかがでしょうか?夜勤専門の薬剤師は、夜勤・日勤のシフト制の働き方よりは求人が少なく、自分の力だけでは探すのに限界があるので、一度転職エージェントへ相談してみてはいかがでしょうか。
2.平日の日中にしかできないこと
銀行・役所・郵便局での用事は平日の日中にしか行えない事が多いですよね。そういった手続き関係も、有休を使うことなくスムーズにこなせるようになります。
また、平日だと土日と違い、人が少なく買い物などもしやすいですよね。そのほかには趣味の教室に通ったり、スキルアップを目指すなら資格のスクールへ。
今まで休日にしていた事を日中にすれば自分の時間が増えてストレスが溜まりにくくなりますね。
3.一人だからこそスキルアップ
夜勤は一人で勤務のところがほとんど。病院の夜勤なら周りに頼れる人がいなく、医師からの指示を的確にこなさなければならない。失敗もできないのでプレッシャーに感じることがあります。しかしそんな状況だからこそ的確な判断力や知識が磨かれます。大変なことも多い薬剤師の夜勤ですが、やりがいやキャリアアップにつながることは間違いないでしょう。
薬剤師の夜勤のデメリット
1.頼れるスタッフがいない場合
こちらはメリットもありますが、デメリットも。もし本当にわからない事があれば日勤であればすぐ聞くことが可能ですが、夜勤の場合はすぐに聞くことが難しいです。先輩や上司に電話しようとしても夜中だと少し気が引けちゃいますよね。そういう時のために他の職場の夜勤薬剤師の人と関係を築きあげておくのも一つの手です。
2.体調が崩れやすいと感じる方がいる
夜勤専門ではなく、日勤と夜勤の繰り返す場合は生活リズムがいつもバラバラ。毎回違った睡眠時間、寝不足、寝すぎで体調管理が思うようにできなくなり、身体に少しずつ変化が。という声を聞きます。また、夜型の生活は知らずにストレスが溜まっていくものです。日光を少しでも浴びるなどの、日勤の時よりも少し健康面に気遣う必要があります。
3.事故の危険性が高まる
当直、夜勤明けの場合はどうしても寝不足で帰宅になってしまいます。特に車通勤の方はより注意が必要です。夜勤明けなどは朝の通勤ラッシュに重なることが多いです。交通量も多く急ぐ人も多い中、自分は仕事終わりでクタクタの状態で運転。危ないですよね。車通勤される方は眠くならないように、帰宅前に食事をしないように心がけたり工夫をすることが大事です。
まとめ
夜勤の薬剤師のメリット・デメリットを見てみるとやはり一番のメリットはやはり給与面でしょうか。デメリットは事故の危険が高まるところ。しかしどんな状況でもリスクはつきものです。自分自身で、管理し工夫することにより自分の安全を確保しつつ、自分にあった働き方を選びましょう。
また、夜勤の職場探しに困ったときは転職のプロ、転職エージェントを頼ることでより理想の職場で働く事ができるでしょう。